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ラウールside
俺が1番最後だった。
学校終わりに、そのまま直接来たとはいえ、
他のみんなはもう揃っていて、各々で既に色々やっている。
けど、その全員がそれぞれのメンバーカラーの色の
マフラーと帽子を被った雪だるまのキーホルダーを持っていた。
深「すいちゃん、ラウールも来たよ。」
ラ「っえ、」
深「え〜？えっ、って何よ、ラウール‥‥。」
岩本くんと翔太くんは碓氷くんと共通の仲良い人がいたから、
そもそもスタートが違うししょうがないとしても、
次は阿部くんか俺だと思ってたのに！
‥‥なんてことを勝手に思いながら、碓氷くんの方を見れば、
声をかけられて、俺が来たことに気づいたようだった。
「これ、あげる。ふかざ、‥‥ふっかさんがとってくれたんだけど。
SnowManだし、色もちょうどよかったし、どうかなって。」
そう言って差し出されたキーホルダーに、全てが吹き飛んだ。
‥‥碓氷くんの方もふっかさん呼びなんだ、と思わなくはなかったけど。
・
「‥‥どうしたの？」
ラ「‥‥初代の雪だるまもらった時のこと思い出してた。」
すいくんにかき混ぜるみたいに頭を撫でられて、ふっ、と意識が戻った。
あの後、メンバーが問い詰めに問い詰めて、
ふっかさんとすいくんが2人でゲーセンに行ったことを知った。
しかも、すいくんからふっかさんを誘った、
なんて岩本くんから言うから、もう大変で。
俺とめめと康二くんはあわあわしてて何も出来なかったけど、
岩本くんはいうだけ言って拗ね始めるし、
しょっぴーは俺誘われたことねぇぞ！とすいくんに凄むし、
阿部ちゃんはふっかさんに呪詛吐き始めるし、
舘さんもふっかさんを問い詰めてたし。
ラ「あの時と比べたらさ、かなり打ち解けたじゃん？」
「初代か‥‥あれだよね、ふっかさんにとってもらったやつ。」
ラ「そうそう。ふっかさんが抜け駆けしてたやつ。」
深「ちょっと！？言い方なんとかならない？」
阿「いやいや、あれは抜け駆けでしょ。俺とラウール差し置いてねぇ？」
ラ「ねぇ？」
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作者名：姫色 | 作成日時：2024年4月13日 17時
