SnowManの10人目、ドライ気味 (ページ9)

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⚫︎みどりいろページ9

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阿部side

俺にとって、碓氷Aはどんな存在ですか、と聞かれると、答えは1つ。
碓氷Aという、俺より少し年下の男の子は、
俺も所属しているSnowManのメンバーであり、俺の推し。

推しているからこそ気づいている事がある。
もしかしたら、他にも気づいている人はいるかもしれないけど。

すいくんは、ツン、としているように見えて、
多分、すでにSnowManのこと、俺らメンバーのことを、
もう実は、すいくんなりに大事に思ってくれてるかもしれないってこと。

幼馴染の慎太郎だったり、同期の樹だったり、
彼のスピードに完全に合わせて、時間をかけて、
関係を築いて人たちほどの気やすさはまだ無いけれど。
すいくんの膝を我が物顔で占有しているラウールを見ながらふとそんなことを思う。

「ねぇねぇ、すいくん。」

タイミングを見計らって声をかければ、
手元の本に向いていた視線が、器用にこちらを向く。

「この写真なーんだ。」

「‥‥なんで、阿部くんがそれ持ってるんですか‥‥。」

「ラウールにもらった。」

「違う！交換したの！！」

ちなみに今回の写真は、少し前のロケの休憩中に、
偶々見かけた野良猫の気を引こうとしているすいくんの後ろ姿。
めめと佐久間からの視線が刺さってるなぁ、なんて思いながら、
必死ですいくんに弁明しているラウールを眺める。
弁明している時くらいは膝に頭乗せるのやめたら？と思わなくはないんだけど。

「ラウ、待って。‥‥‥‥今まで、僕の写真‥‥というか隠し撮り？
　‥‥を、メンバー間の取引に使ったことある人‥‥。」

全員が、バッと手を上げる。
佐久間なんか両手上げてるし。

すいくんはすいくんで、流石に全員とは思ってなかったのか、
見るからにポカンとしている。

「‥‥もう、好きにしてください‥‥。」

‥‥こういう時に、拒否されたりしないあたり、
間違いなく関係性は、前進してるんじゃないかな、って思うわけです。