飴玉メッセージ JK #01 ページ17
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「 おはよう、チョンくん 」
いつまで経っても、下の名前では呼んでくれない。
俺はAの事呼び捨てにしているのに。
…仲良くなったつもりなんだけど。
隣の席になって、話す機会が多くなって
何故か毎日美味しいお菓子くれて(笑)
好きになるべくして好きになった感じ?
好きになったからには彼女にしたいし、
俺なりに特別扱いしてアピールしてきたのにさ…
だけど、Aときたら。
誰にでも優しくて 誰にでも可愛い笑顔で笑って
…誰にでも、美味しいお菓子をあげてるんだ。
お菓子が欲しいわけじゃないけど、
毎日のお菓子を楽しみにしてる自分がいて。
今日のお菓子は何かな、なんてね。
「 チョンくん、これね、限定発売なの! 」
『 ふうん、ちょーだい 』
「 うんうん、もちろん!
チョンくんにあげようと思ってたの〜! 」
…ほら、そうやって期待させる。
悔しい。
『 俺に?みんなにあげてないの? 』
「 これ数少ないから、みんなにあげれないの! 」
『 …なんだよ 』
期待させるのも程々にしてくれよ。
本当、馬鹿みたいになるだろ……
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作者名:ビョンゴジラ | 作成日時:2016年9月27日 18時