最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（33）

そんなバナナ ページ33

『マジ市民プールでウケる。つーか誰もおらん』
深「平日の朝っぱらから市民プール来る人早々いないからね」
岩「昼くらいからおじいさんおばあさんがリハビリに来るらしいけどね」
『マジ市民プールでウケる』


数日前、パパから急に「カナヅチなおすよ」LINEが届いて決まった本日のオフ。
同じ日にママから「ゲーセン行こ〜」とLINEも来たため帰りにゲーセン寄るという事でいわふかと一緒に市民プールにやってきた。

カナヅチなおすはまぁマジやったとして市民プールはネタと思ってたらまじやった。


『お腹すいた』
岩「朝ごはん食べたじゃん」
『あんなん食べたうちはいらんわ！』
深「そんな少なかったの？」
岩「食パン2枚、ベーコンエッグ、サラダ、ヨーグルト」
深「いや、割と食べてる」
『食った気せんて…』
岩「毎日朝どんだけ食べてんだよ」


何か確認したい事があるとかでパパに食事制限をさせられお腹もすいてやる気も何もでんままプールに入れられた。


岩「じゃぁ…浮いて」
深「照の鬼！！Aが浮くわけないじゃん！！」
『その通りやねんけど何か腹たつな』
岩「Aってさ潜水できる？」
『床にへばりついてていいのなら』
深「それって潜水なの？」
『ちゃんと進んでるし多分？浮上できんから1回しか試した事ないけど海で沈んで泳いだりしてたし』
深「沈みながら泳ぐんじゃないよ」
岩「つまりは浮けないだけで泳げるんだよAは」
深「果たしてそれは泳げるって事なのか。浮けないんだよ？」
『そーだそーだ』
岩「1回！1回試してみて。一応ビート板もあるし」


ビート板があろうが浮き輪があろうが、ライフジャケットがあろうが沈むんだが…なんかやる気満々やし2〜3回沈んだら諦めるやろ。


『わーったわーった。やればええんやろ』
岩「全身の力抜いて」
『はー…い！？…え、浮いてる』
深「Aが…Aが浮いた！！」
『クララみたいに言うな』
岩「その前に出来てるからいいけどいきなり背面浮きする？」
『浮けって言うから』
深「え、何？どうしたの？何がおきたの？何で浮いてんの？いや、普通人間は浮くんだけど…」


記憶してる中では初めて水に浮けた。水に浮くって結構気持ちいいかも…。




深「お嬢さんいつまで浮いてるつもり？」
岩「5分は浮いてるな」
『もうちょっと…』
深「泳ぎなさいよ」


にしても今まで秒速で沈んでたのにいったい何がおきたんや。

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