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渡辺side
俺がそれに遭遇したのは10年くらい前。
まだAが東京と大阪を行き来してるような時でその日は珍しく俺とAだけで飯を食べに行った。
＿＿
『翔太くんや。ぼっち？』
渡「今日東京なんだ。ぼっち言うな今日はたまたま全員時間が合わなかったんだよ」
『んじゃぁちょっと一緒にご飯行こ』
渡「いいけど」
舞台稽古で東京に来てたらしく、稽古時間までかなり時間があるから一緒に時間を潰せとの事で深雪と一緒に昼飯を食べに出た。
行きたい場所が決まってるのか意気揚々と進む深雪について行ったら「ここ！連れてきてもらってんけどめっちゃ美味しかってん！」とちょっとオシャレなお店に連れて行かれた。
嫌な予感をしたこの時に店を変えようと言えば良かったと心底思ったのは会計時。シンプルに金が足りない現実を見た時だった。
渡「嘘すぎ…」
『最後のデザートやな』
渡「それ食ったのお前な？」
この場合の解決策とすれば…恥を忍んで誰かに連絡をして金を借りるのがベストで、ちょっとだけAをここへ連れてきた人につける事とか無理かな〜なんて気持ちもあるけどさすがに無理があると思い誰に連絡するのがいいのかを考える。
『この辺ATMあったな…ちょぉ待っといて』
渡「は？え、ちょ」
有無を言わせずその場から出て行った深雪に一瞬「あいつ逃げた！？」なんて最悪の事態を想像したけど10分もしないうちに帰ってきてそのまま会計をしだした。
渡「お前…その金どっから？下ろしてきたの？」
『作った』
渡「はい？」
言ってる意味がわからないけど何の問題もなく会計を済ませて店を出ることに成功した。
ただ、あまりにも意味不明な現象が目の前で起きて「作った」だなんて不穏な言い回しから最悪な想像が止まらない。
渡「お前…まじあの金何？」
『この世には削れば金がもらえる魔法のカードがあるんだよ…あっこに』
そう言って深雪が指差した方を見ると
渡「宝くじ売り場……え、宝くじ当てたの？」
『3等10万‼さっきの会計してもつりがくるわwww』
「ぐはははは」と女としてどうよって思うような笑い声をあげながらそのお釣りで顔を仰いでる。
渡「ATMって言ってなかったっけ」
『宝くじ売り場はATMやろ』
渡「全然違う」
さも当然というように宝くじ売り場をATMと言い切った深雪に何言ってんだコイツと思ったが…これから先何回も同じような事が起こり宝くじ売り場がATMという事を実感していった。
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作者 - パピヨンさん» パピヨン様。こちらこそリクエストありがとうございました！これからもこの自己満足作品をよろしくお願いします！ (5月4日 11時) (
レス) @page45 id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
パピヨン(プロフ) - お話読ませてもらいました。さすが最高傑作です！ありがとうございました。 (5月4日 9時) (レス) @page45 id: eca3bca511 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - パピヨンさん» パピヨン様。いつも楽しく読んでいただきありがとうございます！リクエスト畏まりました。本日はサブ作品更新予定なので更新までしばらくお待ちください。 (5月2日 12時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
パピヨン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！リクエストですが、バナナサンドのハモリ我慢ゲームに挑戦する王子が読みたいです。お願いします！ (5月1日 19時) (レス) id: eca3bca511 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - pupupupu8887さん» pupupupu8887様。お望みの展開かは分かりませんが確実に関係性は進展します！またいつ三月を出すかは不明ですが気長にお待ちください！ (4月22日 19時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2024年4月10日 22時
