めめの娘は可愛いお姫様

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蓮side


蓮「ただいま〜」


深澤「おかえり！Aちゃん、たくさん服買ってきた？ 」


玄関まで駆けつけてきたメンバー。


ふっかの質問にAは答えず、洗面所で手を洗ったあと、2階へ行っちゃった。


ラウ「めめ、Aちゃんどうした？」


蓮「ちょっと元気なくて···」


ラウ「そっか···Aちゃんとこ行ってくる」


ラウールは２階へ上がって行った。


俺はリビングに行き、買った服についてるタグをを早速、切っていく。


すると、照くんが聞いてきた。


照「めめ、Aちゃんどうした？」


蓮「お店の中で親子とすれ違って。Aと同じくらいの歳の女の子とそのお母さんが手を繋いで歩いてるのを見て、それ見てから元気なくなって。A、母親いないじゃん？だから、母親と歩いてる女の子のことが羨ましかったのかなって」


照「あー、そういうことか···」


Aが産まれたのは俺がデビューして1年経った年のこと。


その頃はやっぱりデビュー前より仕事は忙しくなって、個人の仕事、映画やドラマだったりの仕事も頂くようになり、あまり子育てに参加的ではなかった。


そのことで夫婦喧嘩も絶えなくなり、Aが1歳になる直前に離婚。


妻は俺とAを置いて家を出ていった。


それから、妻とは一切顔を合わせてない。


今、どこで何をしてるかも分からない。


深澤「もう連絡一切取ってないの？」


蓮「連絡先はまだ残ってるけど、連絡は全然取ってない。向こうからも来ないし、俺からも連絡してないよ。今どこにいるかも分からない」


深澤「そっか、」


蓮「俺が悪いんだけどね。仕事仕事ってなっちゃってさ、全部任せちゃってたから。家事も子育ても···」


亮平「あの頃はしょうがないよ。個人の仕事もたくさんあって、グループで1番めめがいちばん忙しかったんだから」


蓮「でもやっぱり、後悔してるし、Aにも申し訳ないことしちゃったなって思ってる、」


幼い頃にママと離れちゃったから、Aの記憶の中にママの存在はないと思う。


たまにやっぱりAは、お店とかで親子が歩いてるところや公園で遊んでる親子を見ると、羨ましそうに見てて。


ママに会いたいとか口にはしないけど、でも、ママが恋しい時があるんだなって思う。

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