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側で蕎麦を ページ7

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一度家に購入品を置いて、軽く荷解きや整理をしてからひかるさん御用達しのお蕎麦屋さんに連れて来て貰った。
大人になったからこそ来れる、雰囲気の良い老舗のお蕎麦屋さんで、こんなラフな格好で来て良かったのかな…って不安になる。
それが顔に出てたのか、「店主が顔馴染みだから大丈夫だよ」って優しくフォローしてくれるひかるさん。
ほんとよく気がつく人だ。



阿「お疲れー」

佐「おっちー」

岩「そっちこそ」

「へ?なんで2人が?」



店員さんと二言三言交わしてひかるさんが向かった席には何故か阿部ちゃんとさっくんが座っている。



阿「照がAちゃんと蕎麦行くって言うからさ?
丁度仕事も終わったし…来ちゃった」

佐「そーゆーことー」



首を傾げる阿部ちゃんからはきゅるきゅるなあざと可愛いオーラが出てて眩しい。



「さっくん今日朝早かったのにお家でゆっくりしてなくて良かったの?」

佐「一回外出ちゃうと覚醒しちゃうんだよね〜
帰ってからソファーで寝落ちしないようにだけ気をつけないとだけど」



にゃはって笑うさっくん。
何故でしょう…これが盛大なフラグに感じるのは。
ソファーでお猫様に囲まれながら寛ぐさっくんがいとも簡単に想像出来ちゃうからだろうか。

とりあえずみんなと同じ物を注文したら、お蕎麦だけじゃなくて、玉子焼きとか揚げ出し豆腐も頼んでくれてこれがまた美味しいのなんのって。



「朝私が作ったのと全然ちがーう…美味しいー…」

岩「あれも美味しかったよ?」

佐「え、ちょっと待ってなに?Aちゃんが作った玉子焼き?」

阿「えー俺も食べたかったなー」

「やだー…こんな美味しいの食べた後に振る舞うのハードル高いよ」

佐「誰が食ったの?」

岩「俺と康二」

佐「俺だってまだ食べたことないのに!Aちゃんの手料理!!」

阿「佐久間、しー」

「あんなので良ければいつでも作るよ…
これからずっと一緒に居るんだし」



そう言うとさっくんの動きがピタっと止まったのを見て、ハッとする。
あれ?私今…もしかして恥ずかしいこと言った?
急速に首から上が熱くなる。



佐「そっか〜そうだよね!
これからいっくらでもチャンスはあるもんねー!」



今にも鼻歌でも歌い出しそうなさっくん。
別の意味で騒がしくなりそうなのを、阿部ちゃんとひかるさんに釘を刺されてる。
こんなことならお料理教室にでも通っとくんだった。
いずれ行こうとは思ってたんだけどな。
必要なくなった、花嫁修行。

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作者名:あむ | 作成日時:2024年4月5日 23時

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