ベイビーインザロマンス ページ46
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MG「本当に申し訳ない‥！休暇始まったばかりで悪いんだけど‥うちの息子、二日ほど預かって欲しい！」
わざわざ宿舎まで足を運んで「この通り」と頭を下げるマネオッパに、私たちは二つ返事で引き受けた。
休暇と言っても三日程度のもので、今のご時世遠出をする訳にもいかず、宿舎でごろごろゆっくりしとこうか、なんて言っていた私たちにとっては嬉しいサプライズ。オッパの子供とは一度会ったきりで、それからは写真や動画でしか見れてなかったから会えるのが楽しみ。
そうしてやってきた当日。朝早く鳴ったチャイムに慌てて玄関のドアを開けると、未だ申し訳なさそうに眉を下げるマネオッパと‥マネオッパに抱えられた小さな男の子が不安そうに私を見つめていた。
『おはようございます。まだ皆寝てるので私だけですけど‥』
MG「おはよう。ごめんな、朝早くに。今日は一日仕事になると思うから頼むわ。ほら、ご挨拶は？」
SU「‥‥しうでしゅ、」
『っ、かわいい‥。前会った時は赤ちゃんだったのに。何歳になったんですか？』
SU「さんしゃい」
マネオッパが答える前にシウが指で3を作って教えてくれる。まだまだ小さくて可愛いけど、『大きくなったね』と微笑むとそのままこちらに「ん」と両腕を伸ばしてきたので、オッパからシウを受けとった。‥いい腕トレになりそう。
MG「明日の昼には戻ってくるから。シウもヌナとヒョン達の言うことちゃんと聞いて。じゃ、宜しくな」
『はい、気をつけて下さいね。ほらシウも。アッパに行ってらっしゃーい、って』
SU「？しゃーい(Aに腕を持たれバイバイ)」
マネオッパの背中が見えなくなるまで見送って踵を返すと、テヒョンとジミンがスマホを片手にくふくふ笑っていて‥嫌な予感しかしない。
TH「見ちゃった」
JM「撮っちゃった」
『なに‥悪いこと考えてる顔だね』
TH「そんなこと考えてないよ、なー？シウ。久しぶりだね、ヒョンのこと覚えてる？」
JM「マネヒョンとヌナの会話があまりにも夫婦だったから‥ユンギヒョンに見せたらどんな反応するかなあって」
『‥そんなこと言ってる人にはホットケーキ作ってあげない。シウはヌナと一緒に食べようね？』
SU「‥！しう、たべる‥！」
二人を放置したままシウの手を取りリビングに足を進める。すると「ヌナごめーん！俺は苺つけてね」「ユンギヒョンには見せないから！僕は蜂蜜たっぷり」と慌てたように駆け寄ってくるものだから笑ってしまった。
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作者名：mitsu | 作成日時：2021年9月26日 14時
