初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ39)

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◉【番外編】禁煙ページ39

◇◇◇

⚠喫煙に関するお話です。苦手な方は避けてください。

［渡辺 side］

深澤「そういえば翔太って一発で禁煙成功したよな」

最近少なくなった喫煙可能な飯屋の個室でふっかが言う。

ふっかはヘビースモーカーではないけどたまに吸う。今日はその日だったらしく、よく行く飯屋のなかから喫煙可能なところをセレクトした。

渡辺「まぁな」

深澤「やめるのって結構キツイって言うじゃん？なんであんなスパッとやめれたの？」

煙草をやめるまで俺は結構吸う方だった。
でもある日を境にスパッとやめたんだ。

渡辺「Aと1日出かけた時があってさ。」

そう、あれはAのリハビリが終わって自由に外に出歩けるようになった日。
1日出かけたいというAのリクエストを叶えるためにショッピングに行った。

渡辺「アイツ、俺が煙草っていうと私もって絶対についてくんの」

寂しいからと吸わないのに喫煙所に一緒に入るA。
俺は身体を悪くしても自業自得だけど、Aが身体を悪くしたら…それは完全に俺のせいだ。

渡辺「病み上がりっていうのかわかんないけど、そんなヤツを喫煙所に連れ回す自分が嫌になってやめた」

深澤「そうだったんだ」

アイツのためと思えば吸いたくなる欲を抑えるのなんて余裕でなんでもっと早くやめなかったんだろうと後悔した。

深澤「Aちゃんの存在って凄いね」

渡辺「まぁな。アイツの存在が支えになってることも多いよ」

深澤「わっ翔太がデレた！」

渡辺「うっせ」

深澤「ははっ(笑)俺もやめようかなー」

渡辺「やめればいいじゃん。たまにしか吸わないんだから」

深澤「だからこそやめれなくてズルズルいっちゃってんのよね〜」

でもそろそろ本気でやめようとは思ってるというふっかに俺は頑張れと返した。