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[渡辺 side]
「私さ、2人に根に持ってることがあるんだよね?」
電車を降り高校までの道のりを歩いていると急にAが話題を変えた。
渡辺「なんだよ」
宮舘「なんかした?」
「ピアス」
自分の耳たぶを触りながらAは言う。
「ある日突然あけたでしょ?何で私誘ってくれなかったの?」
渡辺「あーあれは、急に親に病院に連れてかれたんだよ」
宮舘「急すぎて誘うこともなにもできなかったね。でもごめんね」
「2人がお揃いでピアスつけてるの羨ましかったんだからね」
「「ごめん」」
「ということで!」
よろしく〜!と渡されたのはピアッサー。
「「は?」」
「おぉ、流石ゆり組。息バッチリ」
渡辺「いや、お前もゆり組」
宮舘「というかこれはどういうこと?」
「え?学校着いたら開けて欲しいなって思って」
宮舘「学校ピアス禁止だけど…」
「でも入学前に開いてる場合は除くって書かれてるじゃん?だから入学式始まるまでに開けちゃえばオッケーかなーなんて…」
渡辺「アホか」
宮舘「流石にちょっと…」
「やっぱ駄目?」
そう言うAに俺達は全力で頷く。
「いけると思ったんだけどな〜」
ちぇ〜っと俺達の手からピアッサーを回収していくA。
宮舘「高校卒業して、それでもまだ開けたかったら開けたらいいよ」
渡辺「そうしな」
その時は俺達が開けると約束した。
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作者名:雪 | 作成日時:2024年4月6日 18時