美術部員の日常

とある美術部員の恋占いと殺人事件 ページ9

カキーン…


運動場から野球部のボールを打つ乾いた音が響いてくる。

ようやく授業を終え現在は放課後。

生徒たちはこぞって、部活に勤しむ時間帯。


ちなみにうちの学校は、文武両道を掲げているため帰宅部は存在しない。というか許されない…



「ねぇ、A〜。またあのいかがわしい部室に行くのぉ？」

「ただの部室だよ！！」


いかがわしい部室って…美術部員をなんだと思ってるんだアンタは！！


「あー、いかがわしい…いかがわしい。ニヤニヤ」


私の横で、いかがわしいを連呼しているセミロングの女の子は、私の親友の由美。


私が膨れているのを見ると、わざと


「グク君もう来てるかなぁ〜？(ニヤ)」


「ど、どうでもいいでしょっ/////そんなことは。(照)」


私の反応を絶対面白がっている。

なんて奴だ！親友のくせに〜泣

その脇から、同じく友人のミカと小百合が携帯画面に注目しながら歩いている。
↑歩きスマホダメ、絶対！

「今日の水瓶座Ａ型は、"部室で告白するとバッチリ☆"…だとよ…(ボソ)」

「えっ！？」

反射的に反応する私。

「そ、そんなわけないじゃん。//////////あのグク君だよ？…ドキドキ」


(((わ、わかりやす…)))


「ささやかな嬉しいことが続いて、最後は姫抱っこでチューして貰えます。」


「まぁ〜たまたま、ミカったらぁ。//////////ムフフ…」

と、満更でもない顔をする私。


「……って、占いがあったらいいのにね。(ボソ)」


「ちょっ、ちょい待てや！今までなに見て喋ってたの？！」


とまぁ、友人達に弄ばれるのが日課の私です。

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