53話 ページ5
ジミンside
アラームの音で、目を覚ました俺は携帯に手を伸ばす。
Aが心配になった。
薄々、予感はしていた。
あのグクとか言う常連客に気があるんじゃないかと。
昨夜の打ち上げの時に、あの男の事を聞く俺にAは執拗に話題を逸らそうとする。
何故か俺もむきになり、
「グク…ただの常連客をグク君とはね。」
余計な俺の一言のせいで彼女を怒らせた。
流石に、怒ると思っていなかった俺は決まりが悪くて、グラスに残った酒を飲み干した。
…俺が今まで彼女を作らなかった理由……。
こんな俺だって、何度か告白された事はあった。
それでも、俺はAが良かったからだと思う。
あいつが俺をただの幼馴染としか見ていない事は知っていた、その上で俺は"幼馴染"という特権で側にいれる事に高を括る。
きっと自分の気付かないうちに、彼女が自分から離れないように……
強い独占欲が生まれていたらしい。
最近それをようやく知った。
つまり俺にとっては、ただの幼馴染ではないという事。
すると、自然と別の男が近づく事さえも面白くないもので…なんで俺じゃないのだろうか。
俺たちは帰りのタクシーで、ばったりあの男と鉢合わせになった。
あの男がAに声をかける時点でもう、沸々とはっきりしない苦い感情が湧き上がってくる。
最初、何故かずっと下を向いたまま彼に目を合わせようとしない彼女を不思議に思った。
"それも、次の瞬間にわかった。"
黒髪の似合う、女性が彼に抱きつく様子に
え、彼女いたんだ。
驚いた俺は、タクシーに乗り込んだAに話しかけ思わず黙り込んでしまった。
彼女は泣いていた。
この時、本当にAが彼に対して抱いていた感情の意味を理解した。
彼女がずっと下を向いていた意味さえも。
素直に喜べない、寧ろ後味が悪い。
俺は、最愛の幼馴染に対してハンカチを渡すぐらいしかできないらしい。
気が利かない。
そう、昨日のことを思い返しながら実感する。
やっぱり、Aに電話しよう。
彼女の連絡先をタップした。
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ほったん☆ - オリフラ外したほうがいいと思います！めっちゃ面白いです！更新ファイティン*^_^* (2017年3月18日 2時) (
レス) id: 58e277c22c (このIDを非表示/違反報告)
拳銃(プロフ) - オリフラ外してください (2016年12月18日 23時) (レス) id: a77c39bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛ちゃん(プロフ) - 望 心己さん» ありがとうございます泣励まされます！未熟者ですがよろしくお願いします！ (2016年12月18日 15時) (レス) id: 152a8bc151 (このIDを非表示/違反報告)
望 心己 - 面白いですね! 楽しかったです! 頑張って下さい! (2016年12月18日 15時) (レス) id: a64fa2085a (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いお話で、続きがきになります。次話の更新頑張ってください。あと、オリフラは外しておかないと駄目なので…。 (2016年12月12日 16時) (レス) id: 50a7649c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛ちゃん | 作成日時：2016年12月7日 18時
