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「おかえり。」
「ただいま!」
「おっと!居酒屋の匂いだねぇ。」
と、笑う涼太くん。
「あ、臭いよね!
やっぱりシャワーしてから来ればよかったね!
ごめん!すぐ、シャワーしてくる!」
踵を返そうとすれば、腕を取られて
戻った私の身体の向き。
「ここで、入ったらいいじゃない。」
「え、でも、服、臭いし!」
「え、でも、離したくないし!」
「あは、笑
なに?私の真似?笑」
「ははは、笑
ほら、シャワーしておいで?」
私の上着を、するすると脱がしていく彼。
「…………」
黙って彼を見上げたまま、じっとしていれば
「今日は自分で脱げるって、言わないの?笑」
「……脱がして?」
「………ほんっと、あなたは。」
"はぁ。"と大きなため息をついた涼太くん。
「…………」
「……さっき、入ったけど、
俺も、入ろっかな。」
「ふふ、笑」
「あ、なに?
確信犯?もしかして。」
「……洗ってくれる?」
「……まったく。
困ったヒトですね。」
「あは、笑」
「……おら、脱げ。」
着ていたニットを、たくしあげられた。
「急に治安が悪い!笑」
「早く脱げよ。」
「ふふ、笑
ワイルドバージョンなの?」
「ワイルドな俺も、好き?」
「……好き。」
「俺なら、なんでも好きなのか。笑」
「うん。どんな涼太くんも、好き。」
「……ねぇ。
俺も、脱がしてよ。」
「いいよ?」
お互いの服を脱がし合って
お風呂場へ。
「はい、洗いますよー」
「お願いしまーす」
涼太くんの大きな手が私の髪を優しく洗ってくれる。
それがすごく好き。
「うちの会社の子がね、
彼氏に"殺したいくらい好き"って言われて、
ドン引きしたって言っててね?」
「おぉ、なんかタイムリーだねぇ。」
「引きますよね?!って、聞かれたの!」
「ん。それで?」
「まぁ、ねぇ。って返したんだけど……」
「いや、あなた、
俺に、"殺されてもいい"って言ってたじゃない。笑」
「そうなんだよね。
普通は、ドン引き案件だったことに、
ドン引きです。」
「あは、笑
まぁ、普通ドン引き案件だよね。」
「え、そうなの?!」
「そうじゃない?
本当の愛に出逢えてない場合は。」
顔を覗き込まれて、
鼻の頭に、泡を付けられた。
「あ、やだ!やめてよ!」
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HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました❤️次の🤍ちゃんもお楽しみにー😊✨ (4月21日 16時) (レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - こじまるさん» 今作も、最後までありがとうございました❤️ロイヤルサンド、私も食べたいなぁ🌹🤣次回🤍もお楽しみにぃ😊✨ (4月21日 16時) (レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 完結おめでとうございます‼︎最後の最後まで国王は甘かったですね🥰 阿部ちゃんとの会話意気投合してるって思いながら読みましたw 主人公ちゃん幸せになってよかった❣️最後ラウちゃんとのお話楽しみにしてます☺️ (4月20日 21時) (レス) @page19 id: 3fdd874ee5 (このIDを非表示/違反報告)
こじまる(プロフ) - お疲れ様でしたー❤️だてだてが甘すぎて…きゅん❤️✨私もだて様が作ったサンドイッチ食べたーい!!つぎはラウくん✨楽しみにしてまーす😊🎶 (4月20日 20時) (レス) @page18 id: 93d95d1476 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - うめさん» 読者さまを悶絶させたい💚❤️とか言って 😂 笑 (4月19日 13時) (レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HANA* | 作成日時:2024年4月16日 16時