紅一点×SnowMan⑨ (ページ19)

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目『それはさー、やっぱ』

佐『強火担だからじゃね？』

「強火担？」

佐『そうそう。所謂、最推しってやつよ。』

ラ『確かにー。翔太くんってAちゃんのファンだよね、もはや。』

そうかなぁ。私の中ではなべくんは
お兄ちゃんって感じだから、
あまりそんなふうに感じたことないや。

佐『まあ、あれはたまたまだよ。早く行こうぜ。まじ腹減った。』

そのまま4人で康ちゃんおすすめの
タイ料理のお店に向かう。

人気店らしく、中に入るとたくさんの人がいた。

「ラウちゃん、好きなだけ頼んで。」

ラ『いいの？』

「もちろん。」

佐『じゃあ、トムヤムクンでしょー。サラダでしょー。』

目『肉食べたい。』

ラウちゃんが考える暇もなく、
さっくんと蓮が注文していく。

佐『あー。明日本番じゃなきゃ酒飲んでる。』

「ラウちゃんいる時はやめよーね。」

佐『分かってるって。』

ラ『僕が飲むわけじゃないから全然いいのに。』

ラウちゃんが加入した時、
実はメンバーに提案したことがあった。

未成年がいる場ではお酒は飲まないでおこう。
たとえプライベートであっても。

ラウちゃんとはこうしてプライベートで少人数で
ご飯に行くこともあるけども、やはりどこに
記者がいるかは分からないし、未成年を守るのは
大人の役目でもあると私は思っている。

「未成年を守るのは大人としての役目だから。もちろんラウちゃんだからとかじゃなく、これはJr.とか誰でもそう。」

ラ『うん、分かってるよ。早く20歳になりたいなぁ。』

目『そしたらうまい酒飲もうぜ。』

ラ『うん。みんな教えてね。』

ラウちゃんは少し悲しそうな顔をしたけど、
それに応えてあげることはできないから、
気づかないふりをする。

佐『Aはさ、真面目だよね。』

「そんなことないって。でも、法律に触れることを自分達がしてしまうと、結局自分の首を絞めちゃうから。」

過去の先輩方を見てきたら分かる。
知らないっていうのは意味なくて。
表に出るってことはそういうことだから。

ラ『初めてのお酒はみんなで飲みたいなぁ。』

目『とっておきのもの用意しとくよ。』

「私も。楽しみにしていて。」

そんな話をしながらみんなはお腹を満たして。

ホテルに戻って部屋に入ろうとしたら蓮に止められた。

目『こっち。』

「え？」