紅一点×SnowMan⑨ (ページ26)

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佐『いや、それは、、、。』

「縁を切ってるとはいえ、家族だから。責任を取らせてよ。」

渡『お前がそれしたら、姉の存在もお前が言いたくない過去のことも世間に言わないといけなくなるぞ。』

今まで黙っていたなべくんの言葉に息をのむ。

渡『これは確かにお前の姉が関係してるかもしれないけど、照の甘さが招いたことだ。少なくとも、付き合い始めた時に別れろって忠告していただろうし。』

その言葉に舘さんも続く。

宮『姫はそのまま活動しよう。照はちゃんと反省してきて。』

岩『分かってる。本当にごめん。』

向『照兄、、、。』

部屋には重い沈黙が流れる。

滝『デビューしたてでこんなことが起こるのは本当に良くないことだ。岩本の処分は追って連絡する。来週、生放送があるからそこでグループとして責任を取ってもらうからな。』

滝『他のメンバーもないと思うけど、何があるから気を引き締めろ。』

滝沢くんが部屋を出た後、誰も何も話さない。

目『待ってるから。』

ラ『うん。早く戻ってきてね。』

ここまでほとんど話してこなかった
蓮やラウちゃんがひーくんを励ましている。

オリジナルメンバーは叱りながらも、
温かい言葉をかけていて。

そんな中、私は何も言えないまま、解散してしまった。

どうやって帰ったのか覚えていなくて。
気づいたら部屋のソファに座っていた。

私が責任を取らないことは正しかったのか。

家族が、姉がひーくんの今回のことに関わっていること、
おそらくリーク元だと考えると責任を取らないのは
違和感があって。

だけど、なべくんの言った通り、
責任を取ると必然的に家族のことを公に
話さないといけなくなってしまう。

最も、姉がいることは知られていることではあるけども。
それでも、家族の話をせずに今まできている中、
そうもいかなくなってしまうのはよくないだろう。

もやもやとした気持ちを抱えていたら、
ピンポンとインターフォンの音が聞こえた。

今日は誰もこないはずなのに。
見たらそこには見覚えのある顔があって。

私は黙ってオートロックを解除して、
玄関の鍵を開けた上で、その場に立って、
彼がくるのを待っていた。