紅一点×SnowMan⑨ (ページ34)

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★ ページ34

「A？」

『？』

「おいで。」

隣に座る彼女を持ち上げて
俺の膝に向かい合わせに座らせる。

「ご飯食べてる？軽すぎるねんけど。」

『食べてるよ。廉に言われたくない。』

自分が細いことは自覚してるけど、
Aはそれ以上に細い。

女の子ってことを考えても細すぎるくらいだ。

「にしてもやで。」

そう言って彼女の頬に口付けをする。

「落ち着いた？」

そう聞いたら首を横に振って、俺の肩に顔を埋める。

『思ったよりも怖かった。』

映画を消したことを確認して、
Aが顔を上げる。

「せやなぁ。大丈夫なん？寝れる？」

分かりきってるけど彼女にそう問いかけると、
首を横に振る。

「よいしょ。」

『わあっ。』

彼女を抱き抱えたまま、脱衣所に向かう。

『えっ、えっ？』

「だって寝るんやったらまずお風呂入らなあかんやろ？1人で入れるん？」

『、、、無理。』

少しだけ目を潤ませてそう言った彼女の顔を見て、
自分自身の理性は一切無くなった。

抱っこしていた彼女を降ろして口付けをする。
そのまま2人でお風呂になだれこんだ。

『ソーシャルディスタンスが全く守られてない。』

「せやな。さすがにバレたら怒られるやろなぁ。」

2人で湯船に浸かりながら会話をする。

なんとなくはじめてはベットがいいなと思って、
彼女の身体を触りながらも、
1番向かいたいところは避ける。

彼女の吐息に理性が無くなりそうな中、
どうにか踏ん張ってお風呂を上がる。

お互いに寝支度をしたらベットに向かって。
触れたくてたまらなかった彼女の身体に手を伸ばした。

「ほんまにええんよね？」

『廉じゃん、誘ってきたのは。』

「そうやけど。」

彼女の真意は分からないまま。
だけど目の前に求めていたものがあって、
待てをできるほど、できた人間ではない。

深いキスをして、彼女とベットの中に溺れた。