紅一点×SnowMan⑨ (ページ46)

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side IWAMOTO ページ46

向『ちょっとちょっとちょっと！！これどないなってんねん。』

A『康ちゃん？ソーシャルディスタンス。』

Aの言葉に、
詰め寄ろうとしていた康二がぴたっと止まる。

MV撮影のためにみんなで集まっての仕事なんだけど。
まだ、康二、A、俺しか現場にはいない。

向『いや、そんなことも言ってられへん。何やねんこれ。』

康二が手に持っているのは某雑誌だ。

色んな雑誌にAが載っているのは
数え切れないくらいあるけども、今回は別だ。

向『なんで山田くんとこんなエ、、、濃厚なやつ撮ってんねん。』

いわゆるセットクの号で、
先輩の山田くんとAが半裸で
抱き合っている写真が表紙になっている。

「俺も見たよ。これはね、ダメ。前もふっかが言ったよね？撮る時は事前に言ってって。」

A『うーん。そうだっけ？』

Aはとぼけた風を出してるけど、
完全にわざとだ。

向『とにかく、、、あかんて。もう出んといて。』

A『仕事だから断れないよ。』

基本的に仕事は断らないスタンスのAは
康二のお願いを聞くことはなさそうだ。

佐『うぉぉぉぉい！あれどういうことだよ！』

阿『やばいって。』

深『俺言ったよね？事前に言ってって。』

ラ『もうね、恥ずかしかったよ。』

目『なかなか凄かったよ、A。』

渡『、、、。』

他のメンバーも続々と現場に入ってきたけど、
みんな言ってることは同じだ。

翔太に至ってはむすっとした顔で黙ってる。
あれ本気のやつだ。

宮『姫、綺麗だったよ。この撮影のために食事も気をつけていたもんね。』

A『うん。舘さん、色々とアドバイスありがとね。』

向『はぁ？舘さん知っとったん？』

宮『ん？まあね。体絞りたいからって相談受けていたよ？』

SnowMan『はぁぁぁぁ！？』

舘さんは知っていたのかよ。

だったら俺にも相談してほしかったなー。
まあ、謹慎中だったし無理か。

謹慎中は連絡をくれるメンバーが多い中、
Aは一度も連絡をしてこなかった。

自分の姉が関わっていたことに
いろんな気持ちがあったのだと思う。

そして先月、
謹慎が解けて仕事を再開することになった。

その時のことを思い出すと、
少しだけセンチメンタルな気持ちになる。